昭和29年(1954年)11月、初代高野右吉を中心とするメンバーが、「全関東祭囃子コンクール」に出場して優勝し、「高松宮杯」を授かりました。この時、高野右吉は高い個人評価で認められ、「特別技能賞」を受けました。これを記念して結成したのが、当秩父屋台囃子保存会であり、以後、郷土芸能技術者としての自覚、誇りを強固にすると共に、技能練磨に一層の精進努力を払いました。
翌30年、初代高野右吉は無形文化財「秩父屋台囃子」保持者として、埼玉県より認定を受けました。昭和50年、叙勲に浴し、その後文化財指定30周年の記念として、私財を投じて私設太鼓伝習道場「講文館」を設立しました。この道場の門下生は現在1000名余りですが、道場外で育成した後継者を合わせると数千名余りに及んでおり、老若男女が全国はもとより海外からも寄り集まってきております。屋台囃子は秩父夜祭りの時に山車を動かすために打たれる太鼓ですが、秩父社中では祭り以外でも盛んな演奏を行っています。演目には、代表する「秩父屋台囃子」、「秩父音頭」の他、「大太鼓」、「清流太鼓」、「大黒舞」、「八木節」、「八丈太鼓」、「所作」等があります。
国内では、日本の太鼓(国立劇場)、日本万国博覧会、神戸ポートピア、つくば博、広島博等に出演し、天皇皇后両陛下の天覧を賜り、秩父宮妃殿下、高松宮妃殿下の台臨などの栄誉に預かるなど、全国的に活躍しています。
国外では、39日間カナダ遠征公演(日本のまつり)、オーストラリア(ザ・ワールド・ドラムフェスティバル)、アメリカ(ヒューストン・インターナショナルフェスティバル)、中国(国際太鼓芸術祭)に出演の他、国や県からの派遣、あるいは海外からの要請等により、世界18ヶ国で数十回に渡り公演。芸術面、技術面共に絶賛されました。