◆ 秩父屋台囃子について ◆

秩父屋台囃子

 秩父夜祭りは、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで、日本三大曳山祭に数えられているお祭りです。
この日に牽引される国の重要有形民俗資料に指定された、屋台・笠鉾6基は重さ20トンもあり、江戸、元禄時代に発達した工芸の粋を極めたものです。昔の名匠たちの技による彫刻と金銀の金具、漆塗りの屋台組みには、1本の釘も使われてはおらず、動く陽明門とまで称賛されるほど、絢爛豪華なものです。この屋台・笠鉾は、威勢のいい若衆によって、街中を曳き回され、その中で演じられるのが「秩父屋台囃子」です。秩父屋台囃子は、屋台・笠鉾を動かすお囃子として大太鼓1、数個の小太鼓、それに鉦(かね)と笛で構成され、力強さとリズミカルなタッチで大波小波の打ち寄せる様を表現した、350年近くの歴史があるお囃子と言われております。屋台が動く際には、大太鼓を中心に渾身の力をふりしぼって打ち鳴らし、また、街角を廻る際には、小太鼓のみによる巧みで小刻みな叩き方をする玉入れという特殊な打法を用い屋台を導きます。
この大胆にして繊細、強弱、高低の音階と音律が織りなす巧みな打ち込みは、太鼓のもつ特徴を最大限に引き出しており、鉦(かね)と笛との調和によって奏でられる郷土芸能として、秩父ならではの秩父っ子気質と民俗感情を象徴する深い意義を有しています。秩父社中では、高野右吉を中心に、この伝統的な民俗芸能を正統継承し、また後継者育成のために建設した道場「講文館」を基盤に、国内はもとより海外にも遠征し、演奏活動を行っています。

◆ 秩父夜祭について ◆

秩父夜祭り

毎年20万人余りの見物客で賑わう秩父神社の冬季例大祭「12月2日 (宵宮)・3日(大祭)」の秩父夜祭りは、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに、日本三大曳山祭のひとつに数えられ国指定重要民俗文化財となっています。 秩父夜祭りの始まりは古く寛文年間(1661〜73年)といわれ、秩父の象徴である武甲山の男神(龍神様)が秩父神社の女神(妙見様)に12月3日の夜、会いに行くという伝承が伝えられており、その歴史も350年近くあります。 秩父夜祭りを飾る山車には、それぞれ「中近笠鉾」「下郷笠鉾」「宮地屋台」「上町屋台」「中町屋台」「本町屋台」の笠鉾2台・屋台4台の計6台があり、神様が降りてくる依代(よりしろ)として、また舞踊(曳き踊り)を上演する舞台としても、その役割があります。 12月3日には「秩父屋台囃子」が屋台の曳行を活気付けながら秩父の街中を巡回し、4台の屋台では曳行の途中、舞踊や芝居が披露されます。その後、「お宮参り」の為に6台の山車が入れ替わりに秩父神社境内に入り神官から御祓い(おはらい)を受けます。夜19時頃になると6台の傘鉾・屋台が数百の提灯と雪洞(ボンボリ)をつけた姿で、「中近笠鉾」「下郷笠鉾」「宮地屋台」「上町屋台」「中町屋台」「本町屋台」の順に祭礼行事を行うために「御旅所」へと移動していきます。 「御旅所」へと続く道には、秩父夜祭りの最大の見せ場である急勾配の坂「団子坂」があり、重さ10トン〜20トン余りある傘鉾と屋台が団子坂を曳き上げられると、澄み切った師走の冬空に盛大な花火が打ち上げられ秩父夜祭りは最高潮へと達します。

秩父屋台囃子保存会 「高野右吉と秩父社中」
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